直液式COLOR MASTER MILLの使い方
サム・トレーディングの「直液式COLOR MASTER MILLI」は「直液式顔料ペン」と呼ばれる種類のペンです。
直液式顔料ペンと言うと何かわからないかもしれませんが、代表的なものは「修正液」です、お使いになった方もたくさんいると思います。
皆さんの中には、この直液式顔料のペンのイメージとして「うまくインクが出ない、ペン脇からインクが垂れる、漏れる」といった問題が浮かんでしまう方も多いのではないでしょうか。
サム・トレーディングの「直液式COLOR MASTER MILL」も上記の問題についてお問い合わせをいただく事があります。
しかしこのような問題の多くは、正しく使う事によって実は抑制できるという事はあまり知られていません。
そこで、私たちの「直液式COLOR MASTER MILL」を安心してお使いいただくためにも、正しい使い方について解説していきたいと思います。
なんだか難しそうだな、、面倒だな、、と思われる方も多いかと思いますが、実際にやってみますとそんなに大変な事でもないのでご安心ください。
既に「直液式COLOR MASTER MILLI」をご利用頂いている方、これから使ってみようとお考えの方、ご興味のある方は、ぜひ最後までお読みくださいませ。
動画でも解説しましたのでぜひご覧いただきたいと思います。
初期の準備と使い方
①ペン本体を上向きでカチカチと約10回〜20回程度振ってください。
ペン内部の攪拌子がペンの中で上下に動くことで、インキの成分が均一になります。
②ペン先を上向きにした状態でペン先を押してください。
ペン内部には余分な空気が入り込んでいるため、このようにしてペン内部の余分な空気を抜きます。
指で押す場合はペン先が食い込んで痛いので折り畳んだティッシュなどをお使いください。
③ペン先を下に戻し不要な紙に1秒間の間隔でゆっくりプッシュしていきます。
ペン内部の弁が開きペン先にインクが流れていきます。
④不要な紙にインクの点が付いたらペン先へのインクの充填が完了した合図です。描くことが出来ます。
快適にお使いいただくために。
プッシュをし過ぎたり、プッシュ速度が早すぎたりすると、インクがペン先よりうまく出てこない恐れがあり最悪の場合、描いている最中にダダ漏れを起こす事もあります。
過剰なプッシュは、充填が完了した状態でさらにインクを流してしまう原因となります。流れすぎたインクは逃げ場がなくなりペン脇から漏れてしまいます。
さらに、必要以上のインクがペン先に流れる事は、ペン先内部でインクが固まる原因になります。
ペン先でインクが固まるとインクがペン先に流れなくなりますので描くことができなくなり、そしてペン先内部で固まったインクを溶かすことは不可能なのでペン自体が使えなくなる事を意味しています。
上記③の工程で不要な紙にインクの点が付いたら、それ以上プッシュしないことが重要です。
そして、ご使用前と後にインク汚れや固まり、余分なインクをティッシュ等で綺麗に拭き取っていただきますと、インクがペン先で固まる事を抑制できます。
2回目以降使用する際も同様に、前回の充填インク残量をご確認の上、ご使用下さい。
※ご使用の環境(温度、湿度、気候など)によっては上記の対策をしていてもインクが凝固する場合がございます、何卒ご了承ください。
最後に
多くの直液式顔料ペンは発色を良くするため顔料成分を濃くしており、ペン先詰まりやすくなっていたり、一方で詰まりを気にしすぎるあまり顔料が薄い場合もあります、これでは固まりにくいですが発色が良くありません。
サム・トレーディングの「直液式COLOR MASTER MILLI 白・金・銀」は、発色と詰まりにくさのバランスにこだわり開発しました、ぜひ一度お試しください。